空焚きするとお風呂はどうなる?起こりうるリスクや対処方法を徹底解説

浴槽に十分な水が入っていない状態で追い焚き機能を作動させると、給湯器や風呂釜に大きな負担がかかるため、故障して修理が必要になるケースがあります。

状況によっては安全装置が作動したり、まれに火災につながるおそれもあるため注意が必要です。

この記事では、空焚きによって起こりうるリスクや原因・対処方法・修理を検討する判断基準までわかりやすく解説します。

目次

お風呂を空焚きするとどんなリスクがある?

お風呂の空焚きとは、浴槽に十分な水やお湯が入っていない状態で追い焚き機能を作動させてしまうことです。

この状態が続くと、給湯器や風呂釜の機器に大きな負担がかかり、故障や破損につながるおそれがあります。場合によっては火災などの事故に発展する可能性もあるため注意が必要です。

ここでは、空焚きによって起こりうる主なリスクを解説します。

浴槽の破損や給湯器の故障の原因になる

空焚きの状態で追い焚き機能を使うと、給湯器や風呂釜の内部で異常な加熱が起こります。追い焚きは、浴槽のお湯を配管で吸い込み、機器内部で温めて再び循環させる仕組みのため、水量が不足していると機器に大きな負担がかかるからです。

これにより配管や循環ポンプ、センサーなどの部品に負担がかかり、故障や水漏れの原因になることがあります。

火災のリスクがある

空焚きの状態が長時間続くと、給湯器内部の温度が異常に上昇し、最悪の場合は火災につながる可能性があります。特にガス給湯器では、点火したまま燃焼が続くことで機器内部の部品や配管が過熱し、故障やトラブルが発生するケースがあります。

現在は、安全装置が搭載されている機種が多いものの、装置の不具合や経年劣化によって正常に作動しない可能性も否定できません。浴室で異臭や煙を感じた場合は、すぐにガスを止めて点検を依頼しましょう。

空焚き安全装置が働き修理が必要になる

多くの給湯器には、空焚きや異常加熱を検知すると自動で停止する安全装置が備わっています。安全装置が作動すると機器が停止し、エラー表示が出て追い焚き機能が使えなくなる場合があります。

この場合は一時的な停止で済むこともありますが、センサーや電装系の部品に負担がかかり、修理や点検が必要になるケースも少なくありません。

修理費用の目安は次の通りです。

  • 燃焼系部品の修理:約7,000〜10,000円
  • センサーなど電装系の修理:約10,000〜30,000円
  • 複数の部品が故障しているケースでは30,000円以上かかる場合もあり

機器の状態によっては修理より交換が必要になる場合もあるため、メーカーや専門業者に相談して判断するのが安心です。

空焚きが起こる原因は?

空焚きとは、浴槽に十分なお湯や水が入っていない状態で給湯器や風呂釜が加熱されてしまう状態を指します。追い焚き機能は、浴槽のお湯を配管で吸い込み、機器で温め直して再び浴槽へ循環させる仕組みです。

空焚きが起こる主な原因は、次の4つです。

水道からの給水が足りない

浴槽の水位が低い状態で追い焚きを行うと、空焚きが発生する可能性があります。追い焚きは浴槽内のお湯を循環させて温め直す仕組みのため、水量が少ないと配管から空気を吸い込み、機器内部で正常に循環できなくなります。

浴槽の水が減っていることに気付かないまま追い焚きを行うと、空焚きになる可能性があるため、追い焚きを行う前に浴槽の水量を確認しましょう。

誤った操作をした

操作ミスによって空焚きが起こるケースもあります。例えば浴槽に水が入っていない状態で追い焚き機能を押してしまったり、風呂の残り湯が少ない状態で再加熱を行ったりすると、給湯器や風呂釜が空焚き状態になることがあります。

最近のガス給湯器には安全装置が備わっていますが、誤った操作が続くと故障や修理の原因になる可能性があるため注意が必要です。

フィルターが詰まっている

浴槽の循環口にあるフィルターが詰まると、お湯の循環がうまく行われなくなります。入浴剤の成分や皮脂汚れなどが蓄積すると、水の流れが悪くなり、追い焚き時に機器が空焚きに近い状態になることがあります。

フィルターの詰まりは給湯器の劣化や配管トラブル、水漏れなどの原因にもつながるため、定期的に取り外して掃除しましょう。

センサーが不具合を起こしている

給湯器には水量や温度を検知するセンサーが備わっており、異常があると安全装置が働く仕組みになっています。しかし、センサーが劣化していたり故障していたりすると、浴槽の水量を正しく判断できず、空焚き状態が発生する場合があります。

長く使用しているガス給湯器では、機器内部の部品が劣化している場合もあるため、設置から年数が経過している場合はメーカーや専門業者による点検を検討すると安心です。

お風呂を空焚きしてしまったときの対処方法

お風呂を空焚きしてしまった場合でも、落ち着いて適切に対応すれば大きなトラブルを防げます。慌てて機器を再稼働させると、給湯器の故障や事故につながるおそれもあるため注意が必要です。

ここでは、空焚きが起きたときにまず確認したい基本的な対処方法を紹介します。

ガスの元栓を閉めて換気する

空焚きに気付いた場合は、まずガス給湯器の元栓を閉め、浴室や風呂まわりを十分に換気しましょう。

機器内部が高温になっている可能性があるため、すぐに再操作するのは避け、異臭や煙が出ていないかの確認が必要です。

再開する場合はエラーや異常の有無を確認する

時間をおいて機器を再び使用する場合は、給湯器のリモコン表示やエラーコードを確認しましょう。異常表示が出ている場合は無理に操作せず、取扱説明書やメーカーの案内を参考に点検を行うことが重要です。

不安なら業者に相談する

異音や異臭など少しでも異常を感じた場合は、無理に使用せず専門業者へ相談しましょう。点検を受けることで、給湯器や配管の故障を早期に発見できる可能性があります。

事故防止のためにも、早めの修理や点検を検討すると安心です。

お風呂を空焚きしてしまったときの注意点

お風呂を空焚きしてしまった場合、すぐに元通り使用できるとは限りません。給湯器や風呂釜の機器内部には高温になっている部分があり、無理に再稼働させると故障が悪化する可能性があります。

安全に使用を再開するためには、いくつかの注意点を理解しておくことが重要です。ここでは、空焚き後に気を付けたいポイントを紹介します。

すぐに再追い焚きしない

空焚きに気付いた直後は、すぐに追い焚きを再開しないようにしましょう。給湯器や風呂釜の内部は高温になっている可能性があり、十分に冷えていない状態で再び点火すると機器に大きな負担がかかります。

また、配管や循環ポンプなどの部分が過熱している場合、故障や水漏れにつながるおそれもあります。浴槽の水位を確認し、機器が冷えるまで時間をおいてから操作しましょう。

稼働を再開させる場合は慎重に行う

時間をおいて使用を再開する場合は、機器の状態を確認しながら慎重に操作しましょう。リモコンにエラー表示が出ていないか、異音や異臭がないかを確認することが重要です。

特にガス給湯器では、燃焼や点火の異常があると安全装置が作動する場合があります。少しでも異常を感じた場合は無理に使用せず、メーカーや専門業者による点検を依頼すると安心です。

部品によっては修理や交換が高額になる可能性がある

空焚きによって給湯器が故障した場合、部品によっては修理費用が高額になることがあります。特に電装系の基板や温度センサー、燃焼系の部品、安全装置などが故障すると、20,000円〜45,000円程度の修理費がかかるケースも。

また、複数の機器部品が劣化している場合は修理より交換が必要になることもあるでしょう。追い焚き付きのガス給湯器の本体交換は、工事費込みで15万〜30万円ほどかかります。使用年数や故障状況によっては、修理と交換の費用を比較して判断しましょう。

お風呂を空焚き後に修理を依頼する判断基準

空焚きのあとでも給湯器が正常に動く場合がありますが、機器内部にダメージが残っているケースもあります。

異常のサインを見逃すと故障が悪化する可能性もあるため、修理や点検を検討する判断基準を知っておくことが大切です。

ニオイ

空焚きのあとに焦げたようなニオイやガスの異臭を感じる場合は注意が必要です。給湯器や風呂釜の内部部品が過熱している可能性があるため、無理に使用を続けず専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

給湯器や浴室周辺から煙が出ている場合は、機器内部の部品や配管が異常に加熱している可能性があります。

火災につながるおそれもあるため、すぐに使用を中止し、ガスを止めて専門業者へ修理や点検を依頼しましょう。

異音

使用時に普段と違う音がする場合も注意が必要です。給湯器内部の循環ポンプや燃焼系の部品に不具合が起きている可能性があります。

異音が続く場合は、故障が悪化する前に点検を受けることが安心です。

エラーが消えない

給湯器のリモコンにエラー表示が出たまま消えない場合は、安全装置が作動している可能性があります。自己判断で操作を続けると故障が広がることもあるため、メーカーの案内を確認するか専門業者に相談して対応しましょう。

空焚きしないためのチェックポイント

お風呂の空焚きは、日頃の使い方や簡単な点検で防げるケースも少なくありません。給湯器や風呂釜のトラブルを防ぐためには、普段から浴槽の状態や機器のメンテナンスを意識することが大切です。

空焚きを防ぐために、確認しておきたいポイントを紹介します。

フィルターや配管の定期的な掃除

追い焚き機能は、浴槽のお湯を配管を通して給湯器に送り、温め直して循環させる仕組みです。そのため、循環口のフィルターが詰まると水の流れが悪くなり、空焚きに近い状態になることがあります。

入浴剤の成分や、皮脂汚れが溜まるとフィルターや配管の劣化にもつながるため注意が必要です。月に1回程度を目安にフィルターを取り外して掃除し、給湯器の機能を正常に保つことが大切です。

使う入浴剤に注意する

入浴剤の種類によっては、追い焚きや循環機能に影響を与える場合があります。特に硫黄成分を含む入浴剤や粒子の大きいものは、配管やフィルターに残りやすく、給湯器や風呂釜の機器に負担をかける可能性があります。

メーカーによっては使用を推奨していない入浴剤もあるため、取扱説明書を確認してから使用しましょう。適切な入浴剤を選ぶことも、空焚きトラブルの予防につながります。

追い焚き前に浴槽の水位をチェックする

追い焚きを行う前に、浴槽の水位を確認する習慣をつけることも大切です。浴槽の水が循環口よりも下がっている場合、追い焚き機能が正常に循環できず、空焚き状態になる可能性があります。

追い焚きボタンを押す前に浴槽の水量を確認するだけでも、給湯器の故障や修理を防ぐことにつながります。

長く使っている給湯器の買い替えを検討する

給湯器は長く使うほど内部部品が劣化し、空焚きや故障のリスクが高まります。一般的にガス給湯器の寿命は約10年程度とされており、10年以上使用している場合は不具合が起こりやすくなります。

点検や修理で対応できる場合もありますが、部品の劣化が進んでいると交換が必要になるケースも少なくありません。安全に使い続けるためにも、使用年数が長い機器は交換を検討しましょう。

お風呂を空焚きしたときによくある質問

お風呂の空焚きは、実際に起きてしまうと「すぐ故障するのか」「修理が必要なのか」など、さまざまな疑問が出てくるものです。

ここでは、空焚きに関してよくある質問を取り上げ、給湯器のトラブルや修理費用の考え方についてわかりやすく解説します。

一瞬だけ空焚きした場合も故障のリスクはある?

一瞬だけ空焚き状態になった場合でも、給湯器や風呂釜にまったく影響がないとは言い切れません。最近のガス給湯器には安全装置が備わっているため、異常を検知すると自動で停止する機器が多くあります。

ただし、空焚きによって機器内部の温度が急激に上昇すると、センサーや循環ポンプなどの部品に負担がかかる可能性があります。異音やエラー表示がないかを確認し、異常があれば点検を依頼すると安心です。

空焚き後正常に作動していても故障する可能性はある?

空焚きのあとに給湯器が正常に動いていても、内部の部品にダメージが残っている可能性があります。特に燃焼系や電装系の部分は、過熱によって劣化が進むことがあります。すぐに故障しなくても、後から不具合が発生するケースもあるため注意が必要です。

使用中に異臭や異音、エラー表示などが出た場合は無理に使い続けず、メーカーや専門業者による点検を検討しましょう。

賃貸のお風呂を空焚きして故障した場合の修理費用は自己負担?

マンションなどの賃貸住宅で空焚きによって給湯器や風呂釜が故障した場合、状況によっては修理費用を入居者が負担する可能性があります。

一般的に、通常使用による劣化は不動産オーナーや管理会社が対応するケースが多いですが、操作ミスによる空焚きが原因と判断されると自己負担になることもあります。まずは管理会社や不動産会社へ連絡し、状況を相談しましょう。

メーカーや専門業者による点検を検討しよう

お風呂の空焚きは、浴槽の水量不足や誤った操作、フィルターの詰まりなどさまざまな原因で起こる可能性があります。空焚きが続くと、給湯器や風呂釜の故障につながるおそれがあります。

異臭や煙、エラー表示などの異常が見られる場合は無理に使用せず、メーカーや専門業者による点検を検討しましょう。日頃から水位や機器の状態を確認し、空焚きを防ぐことが大切です。

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